8月27日(木)、中外製薬株式会社が運営する「中外ライフサイエンスパーク横浜 バイオラボ」の協力のもと、糖のVRを活用したイベントを高校生対象で初めて開催しました。
中外ライフサイエンスパーク横浜での開催は、2025年12月にDNAのレゴブロック組み立て模型のイベントに続き2回目となります。メンバーも前回同様、スタッフに加え、大学生&院生に協力をお願いしました。
糖のVRイベント、どういう形でやろうかなぁと思っていたのですが、「糖は地球を救う!」というタイトルで行いました。光合成でブドウ糖ができる、呼吸ではそのブドウ糖を分解してエネルギーに変える、と伝えるだけで、糖は十分に生命にとって大切な物質だと分かるのですが、そこから一歩進んで、ブドウ糖が結合すると・・、他の単糖が結合すると・・と話を広げていくと突然複雑になるのが、糖の難しさであり、挫折ポイントかなと思います。そこで、今回は、様々な多糖でできている植物の細胞壁を導入としてみました。昔、新学術領域「植物細胞壁の情報処理システム」(https://bsw3.naist.jp/plantcellwall/#/basic)の展示のために製作した植物細胞壁のビーズ模型を見せながら、このビーズ一つを作るのに、二酸化炭素6個必要!ってことは、この細胞壁を作ろうと思うと、二酸化炭素たくさん必要じゃん!?ということを視覚で訴えてみました。


撮影:大西成明
地球温暖化を防ぐのは森林だ!!と言うことは知っていると思うので、具体的に炭素をため込む実体イメージとして植物細胞一つ一つの細胞壁に様々な種類の糖が必要なのだと実感してもらえればという狙いです。
そのあとはいよいよVRの登場です。まずはVRゴーグルをかぶって、単糖を出したり、消したり、くっつけたり、分解したり、VRの基本操作を学びながら、ブドウ糖(グルコースのαとβ)をひたすら繋げてもらいます。結合していくと、直鎖状になるものとらせんになるものがあるので、それを体験。


操作に慣れたら、次はグループ対抗で、こちらの出す糖の構造をスマホで調べて、ゴーグルをかぶっている回答者に指示を出し、VRで正解の糖を正しく結合してもらうと言うお題を7題挑戦してもらいます。どちらのグループが早く正しい糖を完成できるかというゲームです。ここでは、どの単糖が必要で(もちろんαかβかも指定)、炭素のどことどこが結合するのかを指示する必要があります。
ざっくり言うと、糖の種類を判別しようと思うと、この2点が大きなポイントとなっているので、今後の勉強にも役に立つかなと思って考えました。お題の糖は7種類なのですが、ラクトースはギリギリ聞いたことあるかもですが、我々もスタキオースなんて聞いたこともなく・・・・。とはいえ、参加者の皆さんはコツをつかむのが本当に早い!さすがでした。
おそらく高校の化学の課程でも割と後半に出てくる分野なので、学校で学ぶ時に立体構造に親しみが持てていると良いなと思います。
快くイベント開催をご許可いただきましたバイオラボの皆様、参加してくださった生徒さんたちにも大感謝です。
またどこかでやりたいイベントです。興味を持たれたらぜひお声がけください!

